国会議事堂の中にまでサウナ。聖地・フィンランドと日本のサウナの違いとは

Array
2018/10/19

2017年3月に発表された、全国1万人を対象とした『日本のサウナ実態調査(日本サウナ総研調べ)』によると、月に1回以上サウナを利用する人は推計1,024万人もいて、日本人の5人に1人はお風呂よりサウナが好きだといいます。この数字、サウナ好きで知られるロシアやフィンランドに肩を並べるほどだそう。

いまでこそ日本のお風呂は湯船につかって疲れを癒すのが当たり前ですが、江戸時代初期のお風呂屋さんにはまだ湯船はなく、蒸気浴だったといいます。日本人のサウナ好きは、そんなところに原点があるのかもしれませんね。そして今回、サウナの本場フィンランドが、2019年に日本とフィンランド外交関係樹立100周年を記念し、「Visit Finlandサウナキャンペーン」を実施。サウナ好きな日本人が気になるその内容、日本とフィンランドのサウナの違いや特長と合わせ、さっそく紹介していきます。

フィンランドのサウナ、日本どう違う?

日本人が抱くサウナの一般的なイメージは「高温に耐えてたくさん汗をかく」というところでしょうか。女性なら新陳代謝が良くなり、ダイエット効果が期待できるかもしれません。しかし、フィンランド人にとってはちょっと違っていて、サウナは「蒸気を浴びる場所」です。室内に敷き詰められた焼石に水をかけ、自ら蒸気を発生させて浴びます。これを繰り返すことで心身を浄化し、リラックスしていくのです。

たくさん汗を流した後は、水風呂に入り、またサウナ室に戻る。これをひたすら繰り返すのが日本流です。でもフィンランドでは、汗をかいたあとは湖に飛び込むのが一般的。湖水地方の水辺には必ずサウナがあって、真冬で氷が張っていても穴をあけてそこにダイビングします。都心部であるヘルシンキにも、目の前の海へ飛び込んでクールダウンできるサウナ「ロウリュ(Loyly)」が、地元っ子の話題を呼んでいます。

サウナでは当然汗をたくさんかくので水分補給は大事。日本人なら休憩時間に水やスポーツドリンクというところでしょうか。でもフィンランド人ビールやサイダーなど、自分たちが飲みたいものを飲みます。

また日本同様、裸浴が基本ですが、たまに男女混合店もあり、外でバスタオルを巻いてクールダウンしている人を見かけることもあるとか。ちょっと自由すぎますが、フィンランドの人にとってサウナは我慢するところではなく、リラックスして楽しむところというのがわかりますね。

いま読まれてます
 その他のエリア 韓国人と中国人が気になっていた、日本とは微妙に違う礼儀作法 ★ 321
 神奈川 パン大好きドイツ人が選んだ、本当に美味しい「日本のパン」ランキング ★ 1312
 栃木 88段の階段の先に広がる絶景。那須塩原が誇る明賀屋本館の川岸露天風呂 ★ 163
 北海道 お風呂まで「イクラ丼」に。鮭づくしが過ぎる秋旅プランが登場 ★ 160
 東京 こんなところに天然温泉が。都心から走って行ける温泉施設9選 ★ 54
エアトリ 憧れの北欧。デンマーク・コペンハーゲンで暮らすように旅をする
国会議事堂の中にまでサウナ。聖地・フィンランドと日本のサウナの違いとは
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
TRiP EDiTORの最新情報をお届け
TRiPEDiTORオフィシャルメルマガ登録
TRiP EDiTORの最新記事が水・土で届きます